平成27年活動内容
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| 日付 | 活動内容 |
|---|---|
| 平成27年1月24日(土) | 西北支部、土浦亀城刀剣会合同新年会・筑波山 江戸屋旅館 |
| 2月22日(日) | 土浦亀城刀剣会 第8回定例会・土浦市生涯学習館 鑑定会 本部借用刀使用 |
| 4月26日(日) | 土浦亀城刀剣会 第三回総会 第9回定例会・土浦市生涯学習館 沸と匂を学ぶ(入札方式)＆春の装い刀装具 |
| 5月24日(日) | 西北支部総会＆定例鑑賞会 入札方式、篠崎さん選定刀 |
| 7月5日(日) | 西北支部総会＆定例鑑賞会 本部講師招聘 本部方式 ＆ マナー講座実施 |
| 8月30日(日) | 土浦亀城刀剣会 第10回定例会 土浦二中地区公民館 地鉄を学ぶ、極める。第四回親子で学ぶ日本刀 |
| 10月12日(祝) | 西北支部 定例鑑賞会入札方式 篠崎さん選定刀 |
| 10月31日(土), 11月1日(日) | 第三回 土浦亀城刀剣会、西北支部親睦旅行 宮城・岩出山、鳴子、仙台 |
| 12月13日(日) | 土浦亀城刀剣会 第11回定例会 第六回 胤光忌 心慶胤光を偲ぶ 墓参＆胤光関係刀剣鑑賞会、懇親会 |
西北支部、土浦亀城刀剣会合同新年会
平成27年1月24日(土) 筑波山・江戸屋旅館
12:30〜 受付
第一部 鑑定、鑑賞会
- 13:00〜13:15
- 開会及び挨拶 中野支部長、加藤会長
- 13:15〜14:15
- 入札鑑賞会(三振り、一本入札)
- 13:15〜14:15
- 出品刀、刀装具鑑賞
- 14:15〜14:45
- 入札刀解説 篠崎副支部長
- 14:45〜15:15
- 出品刀解説 出品者の方
- 15:15〜16:15
- 出品刀装具解説 山形副支部長
- 16:15〜16:30
- 入札結果発表、賞品授与 篠崎副支部長
第二部 新年懇親会
- 開会の辞 加藤会長
- 乾杯 山形副支部長
- 中締 中野支部長
1月25日(日) 各自朝食後自由解散
鑑賞会出品目録
刀剣の部
| 銘 | 名川 | 備考 | |
|---|---|---|---|
| 1.刀 | 無銘 青江 | 一尺九寸九分 | 山内家伝来品 重要刀剣 |
| 2.脇差 | 無銘 青江 | 一尺四寸九分半 | |
| 3.刀 | 金象嵌銘 千代鶴 葆光(花押) | 神津伯 | |
| 4.刀 | 無銘 越前来 | ||
| 5.刀 | 薩陽士元平 安永十年辛丑二月 | 二尺五寸二分半 | 重要刀剣 |
| 6.脇差 | 相州住総宗作 | ||
| 7.脇差 | 近江大掾藤原忠廣 寛文三年八月日 | 一尺五寸三分半 | |
| 8.脇差 | 無銘 國廣(欄間透彫) | 一尺九分一厘 | 片切刃 拵え付 |
刀装具の部
１．お正月にちなんだ山形腹部料特別出品
| 縁頭 | 獅子牡丹図 | 銘 大森英昌 | 金工名作集所載 |
| 小柄 | 天臼女命図 | 銘 猩々翁天眠 | |
| 小柄 | 達磨図 | 銘 法眼安親(六代) | |
| 小柄 | 福禄寿図 | 銘 起竜軒美盛 | |
| 目貫 | 鶴亀図 | 銘 柳川直春 | 旧古河財閥所蔵品 |
| 三所 | 金獅子図 | 銘 紋徳乗 光孝極 | 鴻池家伝来, 重要刀装具 |
| 小柄 | 大黒図 | 銘 紋徳乗 光孝極 | |
| 目貫 | 布袋図 | 銘 無銘 栄乗 | |
| 目貫 | 出山釈迦, 葦葉達磨図 | 銘 如英軒, 玉川美久 |
２．会員からの出品
| 鐔 | 月にむささび図 | 銘 無銘 甲冑師 | |
| 鐔 | 竹に虎図 | 銘 宗眠(花押) | |
| 小柄 | 関羽図 | 銘 矩蕃 | |
| 鐔 | 雁透図 | 銘 無銘 赤坂(二代) | 笹野大行旧蔵品 |
| 鐔 | 竹に鯰図 | 銘 無銘 赤坂(四代) | 笹野大行旧蔵品 |
| 小柄 | 大蝦蟇図 | 銘 小澤美章 | |
| 小柄 | 蛸南蛮人図 | 銘 濱野信親 | |
| 拵え | 菊桐鳳凰刻堆黒合口短刀拵 | ||
土浦亀城刀剣会第８回定例会
平成27年2月22日(日) 土浦市生涯学習館(旧社協センター)
鑑定会 本部借用刀使用
一本入札鑑定刀（会員蔵刀品）
| 区分 | 銘 | 長さ | 時代 | 國、街道 | |
|---|---|---|---|---|---|
| １号刀 (重刀) | 古刀 (太刀) | 来 国光 | 二尺一寸九分強 | 鎌倉末 | 畿内 (山城) |
| 解説 | 来國俊の子(門人説もあり)、短刀が多い。特徴として二重刃や食い違い状態があり、地鉄は大肌交り横手下に弱い来肌が現れる。 輪反り、細身で上品な太刀姿。地鉄は小板目が詰む。 地景を交えて刃文は匂い口の整った小沸出来の中直刃。 前田家伝来国宝「有楽来国光」、「池田来国光」が有名。 来派の中で作域の広い器用な刀工。 | ||||
| ２号刀 | 末古刀 (刀) | 備前國住長船与左衛門尉祐定 天文三年二月吉日 | 二尺一寸二分半 | 室町 天文 | 山陽道 (備前) |
| 解説 | 彦左衛門尉祐定の子(祐定実質的な初代)、注文打ちは光忠、兼光、一文字を狙った豪壮な傑作を残している。戦国時代に最も繁栄した一門(祐定銘で50余名)。 祐定一門特有の匂い本位の互の目丁子乱れが一山毎に腰開きとなって連なり丁子乱れの頭が蟹の爪のように割れこれが沸がつく刃文。 「与」の字が馬の字に見える「馬与」と一の字に見える「一与」、点々とした「点与」がある。 山中鹿助の「祐定」が有名 | ||||
| ３号刀 (重刀) | 古刀 (脇差) | 長谷部國信 コンプトン博士所蔵品 | 九寸九分七厘 | 南北朝 | 畿内 (山城) |
| 解説 | 本国大和、相州で大成し京山城に定住したと考察されている。 長谷部の皆焼はのたれと互の目を主体とし焼き幅は全体に同じ高さになる傾向がある。國信はのたれが角張って矢筈風になる特徴がある。 また、重ねが極めて薄いのも鑑定時の見所です。 | ||||
| ４号刀 | 新刀 (脇差) | 近江大掾藤原忠廣 | 一尺七寸四 | 江戸 (寛文) | 西海道 (肥前) |
| 解説 | 作刀期間52年により肥前刀中最も多くの作刀、脇差が比較的多くやや細めで反りが高い姿の良いものが多い。 小板目がよくつんで地沸が厚く付いた「小糠肌」となる。 直刃が最も多く、帽子は直ぐに丸く返る。 | ||||
| ５号刀 (重刀) | 新刀 (刀) | 長幸於摂津國作之 | 二尺二寸八分五厘 | 江戸 (延宝) | 畿内 (摂津) |
| 解説 | 紀州石堂河内守康永の門、日置光平と共に石堂派の双璧。 末備前祐定の作柄と丁子乱れを焼くものがある。小沸つき、足、葉入り、砂流しかかり、映り表れ、匂い口しまり明るく冴える。他石堂派の帽子と異なり乱れ込み先が尖り深く返る点が見所。 応永末備前盛光、康光を狙った一口である。 | ||||
鑑賞刀（会員所持刀）
| 区分 | 銘 | 長さ | 時代 | 國、街道 |
|---|---|---|---|---|
| 新々刀 (刀) | 水府住直江助共 嘉永七年二月日 (重文)包永写し田野辺先生鞘書 | 二尺五寸一分半 | 江戸末 | 東海道 (水戸) |
| 解説 | 直江山城守兼続の後胤と言われる直江助政の子、水心子正秀門人。 助政歿後水戸藩工となる。水戸烈公のお相手鍜冶を務める。 豪壮な姿に沸本位の直刃、大和伝風の直刃に互の目交じりの刃を焼く。 | |||
| 新刀 (刀) | 大和守吉道 | 二尺四寸七分 | 江戸 (寛文) | 畿内 (摂津) |
| 解説 | 大和丹波二代 京初代丹波守吉道の二男が大阪に出て初代丹波守吉道となる。初代大和守吉道は初代大阪丹波守吉道の二男 二代大和守吉道は多々良長幸、河内守国助(中河内)と共に関西の丁子乱れ三名人と称される。「姫路大和」と称され丁子刃乱れに桜花を交えた華やかな刃文を焼く。寛文時代光國に招かれ水戸でも駐槌する。 初代の丁子乱れに「虎の尾返り」が見られる。 | |||
| 新々刀 (刀) | 城慶子正明精鍛之 文治元申子年夏日 | 二尺三寸五分 | 江戸末 | 東海道 (江戸) |
| 解説 | 文化11年作州津山生まれ。細川正義門 津山藩工、一文字風の大丁子乱、重花丁子、足長丁子乱れが見られる。 小板目がつみ無地風となり刃文は足長く重花丁子華やかに小沸がつく。沸の少ない相州伝の乱れもある。 重ね厚く切先延びて鑢目荒く筋違い。細川一門の中ではNo1の実力者 | |||
土浦亀城刀剣会 第３回総会 第９回定例鑑賞会
平成27年4月26日(日) 土浦市生涯学習館
沸と匂を学ぶ(入札方式)＆春の刀装具
- 9:00〜10:00
- 会場準備(執行部)
- 10:00〜10:15
- 受け付け(福島、鈴木道)
土浦亀城刀剣会 総会式次第
10:15〜11:30 司会進行(野上)
- 開会の言葉 (鶴田)
- 土浦亀城刀剣会々長挨拶 加藤会長
- 西北支部支部長 土浦亀城刀剣会顧問挨拶 中野支部長
- 議長選出
- 議案
- 1号. 26年度活動報告(亀山)
- 2号. 26年度会計報告(福島)
- 3号. 27年度会員名簿、役員案(亀山)
- 4号. 27年度活動計画案(亀山)
- 5号. 27年度事業収支予算案(鈴木道)
- 6号. 27年度備品購入案(暗幕、拵掛5)
- その他、鑑定手帳購入
- 閉会の言葉 (鶴田)
- 11:30〜12:30
- 昼食／休憩
- 12:30〜15:30
- 鑑賞会／解説
“沸と匂を学ぶ”入札方式で行います。 - 15:30
- 閉会
お疲れさまでした。27年度も本部所蔵刀を使った鑑定会を行う予定です。
また初心者向け講座、刀装具、小道具類の鑑賞会も計画しています。
会員皆様の参加をお願いいたします。また、新規会員獲得のためご協力をお願いいたします。
「第九回定例会」出品刀剣解説
鑑定刀
| 区分 | 銘 | 長さ | 時代 | 國、街道 | |
|---|---|---|---|---|---|
| １号刀 | 新々刀 (刀) | 水戸住徳兼作之 | 江戸末(文久) | 東海道 (水戸) | |
| 解説 | 水戸関口徳宗の長男、徳宗や固山宗次に学び備前伝を得意とした水戸藩工。作柄は匂本位の直刃や小丁子乱れがある。 | ||||
| ２号刀 | 新々刀 (刀) | 備州長船鵜飼庄藤原佑光 嘉永六年十二年八月吉日於水府造之 | 二尺五寸一分 | 江戸末 (安政) | 東海道 (水戸) |
| 解説 | 江戸にて備前長船横山一門の門下。横山佑光の名を許される。 嘉永二年勝村徳勝の推挙で水戸藩工になる。 作柄は匂本位の備前伝で互の目交じりの丁子乱れを得意としている。生国は鵜飼庄(備前)を明らかにした珍品である。 | ||||
| ３号刀 | 古刀 (刀) | 兼延 | 室町中 (明応) | 東山道 (美濃) | |
| 解説 | 初め美濃庄、後尾州志賀に移る(志賀関)。兼氏の門人が志津の地から直江に移住したため、これらの門人達(兼友、兼俊、兼次、兼延など)を直江志津という。 刃文は小錵出来互の目乱れ主体、湾たれ直ぐ刃有りよおく錵付き、砂流し、金筋かかる。 尖り刃の交る点が大きな特徴。 | ||||
| ４号刀 | 新々刀 (刀) | 薩摩國伯耆守平朝臣正幸 寛政四年子年 | 二尺四寸八分半 | 江戸 (寛政) | 西海道 (薩摩) |
| 解説 | 刃文は荒錵本位の大乱れや湾れ乱れを焼き尖り刃が交る。 薩摩の芋蔓、長い砂流しが掛かる。 大和守元平と同時に任官し薩摩新々刀鍜冶の双璧。元平に比べ平肉の付いたころ合いの反りがあり棒樋を掻くものが多い。 元平は太刀銘ですが正幸は刀銘。 | ||||
| ５号刀 | 新々刀 (刀) | 尾崎長門介正隆造之 天保十二年八月日 | 二尺二寸七厘 | 江戸末 (天保) | 畿内 (摂津) |
| 解説 | 尾崎助隆の孫、後年別号を天竜子、長門介を受領して京都に移住。千種有文卿の鍛刀相手を務める。 作柄は京焼き出しのある匂本位の直刃や小丁子乱れ、富士見西行や簾刃も焼く。 今回の刀は錵出来。 | ||||
鑑賞刀
| 区分 | 銘 | 長さ | 時代 | 國、街道 |
|---|---|---|---|---|
| 新刀 (刀) | 無銘 極め 武蔵大掾忠廣 | 二尺二寸二分半 | 江戸 (慶長) | 西海道 (肥前) |
| 解説 | 九州豪族少弐家の一族。京都山城埋忠明寿の門人。 忠吉銘から武蔵大掾受領後は忠廣と改銘。 小杢目鍛えの小糠肌に小錵本位で中直刃、帽子は小丸に返る。 三代までの地鉄には小さい黒い澄鉄が現れるものがある。 | |||
| 新刀 (脇差) | 筑前國福岡住守次 | 一尺九寸四分 | 江戸 (寛文) | 西海道 (筑前) |
| 解説 | 刃文は匂本位の丁子乱れに大逆さ丁子乱れが交る(烏賊丁子乱れ)。物打ち付近に大模様の丁子乱れを焼く手癖がある。福岡石堂は大阪石堂のような焼き出しはない。 一文字則宗17代の孫と称し福岡黒田藩工を務める。 | |||
| 新々刀 (刀) | 作陽幕下下士細川正守 文治二歳孟春日造之 | 二尺四寸六分 | 江戸末 (文久) | 東海道 (武蔵) |
| 解説 | 作州津山生まれ。二代細川正義の長男。 津山藩工、備前伝丁子乱を得意とする。保文は匂本位丁子の頭が丸く小詰む。 重ね厚く切先延びて鑢目荒く筋違い。 | |||
| 現代刀 (刀) | 於日本荘吉原國家精鍛之 | 二尺三寸三分六厘 | 現代 (昭和) | 東海道 (東京) |
| 解説 | 水戸出身のち東京に在す。栗原昭秀、笠間繁継門人。陸軍受命刀匠。 作柄は備前伝を基調としているが晩年作には錵出来本位の相州伝写しをみる。 | |||
刀装具
春の装い、五月節句に因んだ刀装具
| 種類 | 図柄 | 銘 | 備考 | |
|---|---|---|---|---|
| 大小縁頭 | 大江山図(源頼光、四天王) | 高瀬栄寿(金印) | ||
| 小柄 | 舟上独釣図 | 無銘 後藤 | 六代安親門人(井上氏) | |
| 小柄 | 鬼鍾馗図 | 石燕子土屋昌親(花押) | 浜野風 | |
| 小柄 | 鍾馗図 | 昌親(花押) | 横谷風 片切彫 | |
| 小柄 | 鶯宿梅図 | 文雄作 | 夏雄門下、赤文３代 | |
| 目貫 | 鏡割り図(渡辺綱、坂田金時) | 赤城軒元行 | ||
| 鐔 | 鬼鍾馗図 | 無銘 勝國 | 通寿風 | |
| 鐔 | 鬼鍾馗図 | 寿昌(花押) |
西北支部総会＆定例鑑賞会
平成27年5月24日(日) 入札方式、篠崎さん選定刀
西北支部総会＆定例鑑賞会
平成27年7月5日(日) 本部講師招聘
本部方式 ＆ マナー講座実施
土浦亀城刀剣会第10回定例会
平成27年8月30日(日) 土浦二中地区公民館
地鉄を学ぶ、極める。第四回親子で学ぶ日本刀
鑑賞刀
| 種別 | 銘 | 長さ | 國、街道 | 時代 |
|---|---|---|---|---|
| 1.刀 古刀 | 無銘 極め 大和千住院 | 二尺四寸一分 | 機内 大和 | |
| 解説 | 大和の大寺院に付属した刀工一派。 大和で一番古い鍜冶。小沸本位の細直刃、二重喰い違いを見せ地鉄はよく詰んだ小板目に柾目が交る。帽子は焼詰か火焔風。 | |||
| 2.刀 新刀 | 加州住藤原兼若 | 二尺二寸一分 | 北陸道 加賀 | 寛文 |
| 解説 | 初代の三男、兄景平の養子となり二代兼若を襲名。 作刀は地鉄が板目肌立つ物と良く詰んで地錵の付くものがある。乱れの谷附近に叢錵が必ず附き手癖あり。 長い砂流しを呈するものが初代、二代に多い。 | |||
| 3.刀 新々刀 | 奥州会津住道辰 慶應三年二月日 | 二尺二寸九分 | 東山道 岩代 | 幕末 |
| 解説 | 三好長道の同族。この道辰は会津６代で松軒元興門人。 小杢良く詰み、地錵つき匂い出来の互の目丁子乱れを焼く。 | |||
| 4.短刀 新々刀 | 薩州住良呂 天明三癸卯二月日 | 九寸三分 | 西海道 薩摩 | 幕末 |
| 解説 | 伯耆守正幸門人と考えられるが名鑑に詳細なし。 正幸と同じ荒錵本位の大乱れや湾乱れを焼き尖り刃が交る。地鉄は良く詰み鎬寄りに弱い柾目肌が流れる。 | |||
| 5.脇差 古刀 | 正宗 | 一尺六寸八分 | 畿内 山城 | 南北朝 |
| 解説 | 生国大和で手掻一派に属し、後山城國達磨に移住。政宗、正宗、達磨の銘有り。二代正光は後に美濃蜂屋に移住。 地鉄は小板目に柾目肌強い。 正宗銘刀工は古刀期に10銘ほどいる。 | |||
刀装具
| 1. 鐔 | 銘 | 図柄 | 備考 |
|---|---|---|---|
| １−１ | 水戸住与五郎作 | 波に艪櫂図 | 刀美702号 |
| １−２ | 水戸住与五郎作 | 雷神図 | |
| １−３ | 水戸住人平四朗正忠作 | 老松図 | |
| １−４ | 一柳友輔作 | 雨龍図 | |
| １−５ | 金玉堂明珍弘貞(花押) | 紅葉文 | |
| １−６ | 清真軒斎藤元儔(花押) | 張良図 | |
| １−７ | 水戸住節愛作 | 富嶽図 | |
| 2. 小柄 | 銘 | 図柄 | 備考 |
| ２−１ | 弘義(花押) | 石橋山図 | 戸尻銘 |
| ２−２ | 玉川美英(花押) | 沢瀉川蝉図 | ３代 美久 |
| ２−３ | 赤城軒元孚 | 関羽図 | |
| 3. 縁頭 | 銘 | 図柄 | 備考 |
| ３−１ | 通寿作 | 龍仙人図 | 刀美703号 |
| ３−２ | 通寿(花押) | 素戔嗚尊図 | 刀美703号 |
| ３−３ | 水戸住通寿作 | 唐子布袋図 | 刀美703号 |
| ３−４ | 水戸住通寿作 | 長果老図 | |
| ３−５ | 通寿作 | 馬師皇 | |
| ３−６ | 一柳友蔚(花押) | 黄石公、張良図 | ４代友善 |
| ３−７ | 清心軒三邨元重 | 鵺退治図 | |
| 4. 二所物 | 銘 | 図柄 | |
| ４−１ | 小柄 慶應二丙寅季春刻 生涼軒勝平(花押) | 唐草図 | |
| １−２ | 笄 慶應二丙寅弥生 萩谷勝平(花押) | 唐草図 | |
鑑定刀(会員所蔵刀)
| 区分 | 銘 | 長さ | 時代 | 國、街道 | |
|---|---|---|---|---|---|
| １号刀 | 古刀 (刀) | 波平安行 | 二尺四寸三分 | 室町末 明応 | 西海道 (薩摩) |
| 解説 | 永延頃(987年)大和から移住した正國を祖とした一派。 始終大和伝を基調(錵本位の直刃に焼詰帽子)として板目鍛の板目が流れ軽い綾杉肌を呈する。「波が平で行くところ安」昔から海上生活者、貿易関係者に愛蔵された。 鑑定時綾杉肌は月山か波平とみる。波平は月山のような渦巻風ではなく、不整いで余り目立たない肌合いとなる。 | ||||
| ２号刀 | 古刀 (脇差) | 無銘 青江 | 一尺四寸九分半 | 鎌倉末 | 山陽道 (備中) |
| 解説 | 平安から南北朝末まで栄え南北朝の政争と共にすいたいした鍜冶群。 古青江は優美、細身で反りの深い品格ある刀姿。青江のような豪壮さはない。 古青江は刃縁が良く沸え刃縁に添って二筋の沸が線状をなし、二重刃風に食い違い状をなし、「雲のいわた」と言われ鑑定の見所です。 地肌は小杢目肌が良く詰み青黒くさえます。縮緬肌は青江に多い。澄肌、鯰肌と言われる地肌は性分の違った無地鉄を磨いた鏡の様に澄んだ異鉄が丸味を帯びて現れた肌で青江物は全く異質の地鉄が混ざっている。 青江は豪壮な姿に中直刃仕立てに逆足が入り青江帽子(すーと伸び突端が少し尖り気味で浅く返る)となる物が多い。鑑定の見所です。 | ||||
| ３号刀 | 古刀 (脇差) | 無銘 古宇多 | 一尺二寸三分 | 南北朝 | 北陸道 (越中) |
| 解説 | 宇多一派は大和宇多郡から移住した鍜冶群。 直刃仕立てに小互の目乱れの交るものを焼き大和伝を表現した二重刃、食い違い刃などの錵の働きある。 地鉄は大和手掻風の小板目に柾目が交じり北國地鉄のため黒味をおびる。初代國房は則重に学んだと言われる。 この脇差は三棟平造りの寸延び風であり地鉄は則重のいわゆる松皮肌である。 古宇多極め前は郷義弘の子、為継(則重門)に見極めている。 | ||||
| ４号刀 | 新刀 (刀) | 無銘 國包 | 二尺二寸 | 江戸 (寛文) | 東山道 (陸前) |
| 解説 | 二代、刃文は焼幅が広く柾目に直刃が得意。地肌は柾目がよく揃う。帽子は大和伝の焼詰か掃掛る。 二代國包は初代同様直刃を得意としているが初代に比べ沸が荒く刃文は焼幅が広く直刃が少し湾れる。大和保昌貞吉末流。 鑑定刀に柾目肌が見える場合は水戸徳勝系、古刀大和一派、仙台國包系を考え時代を見極める。 | ||||
| ５号刀 | 新刀 (刀) | 肥前住播磨大掾以下切 | 二尺一寸七分 | 江戸 (元禄) | 西海道 (肥前) |
| 解説 | 藤原忠國。初代忠吉の門人。忠吉の直刃に対し錵の荒い乱れ刃が主体。二代は中心に牡丹紋と十六葉の菊花紋がある。 反りが強く先反り気味で身幅は狭くころあいで地肌はよく締り肥前物中で一番錵が荒く砂流しが掛かり賑やかな丁子乱れです。 | ||||
親子で学ぶ日本刀“日本刀の種類について学ぼう”
西北支部定例鑑賞会
平成27年10月12日(祝) 入札方式
篠崎さん選定刀
第３回 土浦亀城刀剣会、西北支部親睦旅行
平成27年10月31日(土), 11月1日(日) 宮城・岩出山、鳴子、仙台
土浦亀城刀剣会 第11回定例会
平成27年12月13日(日) 第六回 胤光忌 心慶胤光を偲ぶ
- 10:00〜10:30
- 胤光墓々参（神龍寺）
- 11:00〜12:00
- 刀剣、刀装具鑑賞会(厨房館JINYA)
- 12:00〜14:00
- 懇親会(厨房館JINYA)
心慶胤光 刀剣の部
| 銘 | 長さ | ||
|---|---|---|---|
| １ | 刀 | 心慶胤光造 文久三年二月日 | 二尺五寸二分 |
| ２ | 刀 | 心慶胤光造 彫：(表)俱利伽羅(裏)梵字、護摩箸、爪 | 二尺四寸七分 |
| ３ | 刀 | 明治四年未二月日 土浦士 心慶胤光作 沼就道書 | 二尺二分 |
| ４ | 太刀 | 文久三年亥二月吉日 土浦臣長尾心慶藤原胤光 應高橋君需作之 | 二尺三寸三分六厘 |
| ５ | 太刀 | 文久二年八月吉日 土浦臣長尾心慶藤原胤光 應高橋君需作之 | 二尺四寸五分 |
| ６ | 短刀 | 胤光造 | 八寸七分 |
水心子正秀門流 刀剣の部
| 銘 | 長さ | ||
|---|---|---|---|
| １ | 脇差 | 水心子正秀(四代) 慶應二年八月日 | |
| ２ | 脇差 | 金象嵌 大慶直胤 花押刻印 玉鉾 弘化四年八月日 | 一尺一寸二分 |
| ３ | 短刀 | 三月日刻印 大慶直胤 花押 文化志知年 初冬 | 八分二分 |
| ４ | 短刀 | 依長澤氏取望 陸奥介弘元 天保二年二月日 | 九寸四分七厘 |
| ５ | 短刀 | 造勝永 花押 嘉永七年仲春 | 七寸五分九厘 |
| ６ | 刀 | 角 秀國鍛之 寛政四年二月日 | 二尺三寸二分強 |
特別出品 刀剣の部
| １ | 刀 | 銘 包定(河内守 土浦藩工) | 長さ 二尺五寸一分 |
|---|---|---|---|
| ２ | 拵 | 下館藩石川家大小拵(昌親一門) |
