日本美術刀剣保存協会
 
土浦亀城刀剣会

令和5年活動内容

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日付 活動内容
1月21日(土) 土浦亀城刀剣会新年会
名刀鑑賞会&本部蔵刀三本入札鑑定会
2月
3月
4月23日(日) 土浦亀城刀剣会 第11回総会 第40回定例会・土浦市生涯学習館
総会、本部蔵刀三本入札鑑定会、初春・節句刀装具の鑑賞
6月 天章堂講座 第1回日本刀初心者講座・茨城県県南生涯センター
7月23日(日) 土浦亀城刀剣会 第41回定例会・土浦市生涯学習館
勉強会、本部蔵刀三本入札鑑定会
9月30日(土)~10月1日(日) 土浦亀城刀剣会 第九回親睦旅行 鑑賞会・塩原温泉
11月19日(日) ”親子で学ぶ日本刀” 第5回小刀制作教室・筑波鍛刀場
11月25日(土)~26日(日) 日本美術刀剣保存協会 第3回全国大会・第一ホテル両国&刀剣博物館
12月10日(日) 土浦亀城刀剣会 第42回定例会(第14回心慶胤光忌)
墓参&胤光関係刀剣鑑賞会、親睦会

第九回 土浦亀城刀剣会合同新年会

令和5年1月21日(土) 土浦市・リバーサイドホテル“ゑびすや”

第一部 新年特別鑑賞会

  • 開会の辞 土浦亀城刀剣会事務局 野上美郎
  • 挨拶   土浦亀城刀剣会々長  亀山栄二
  • 名刀鑑賞 古刀、新刀、新々刀、拵え、刀装具
  • 1本入札鑑定会(本部所蔵品名品鑑賞)
  • 解説

第二部 新年懇親会

  • 開会の辞 土浦亀城刀剣会事務局 野上美郎
  • 挨拶   土浦亀城刀剣会々長  亀山栄二
  • 乾杯   土浦亀城刀剣会副会長 福島昭美
  • 開宴
  • 中締   土浦亀城刀剣会前会長 加藤力男
第九回 土浦亀城刀剣会合同新年会
第九回 土浦亀城刀剣会合同新年会
第九回 新春特別鑑賞展示目録
第九回 土浦亀城刀剣会合同新年会
第九回 土浦亀城刀剣会合同新年会
第九回 土浦亀城刀剣会合同新年会

土浦亀城刀剣会 第11回総会&第40回定例会

令和5年4月23日(日) 土浦市生涯学習館

9:00〜10:20
会場準備・受付(執行部)

土浦亀城刀剣会 総会式次第

10:20〜12:00 司会進行(野上事務局長)

  1. 開会の言葉        (齋藤副会長)
  2. 土浦亀城刀剣会々長挨拶  亀山会長
  3. 議長選出
    • 議案
    • 1号. 令和4年度活動報告(亀山)
    • 2号. 令和4年度会計報告(鈴木道/宮下)
    • 3号. 令和5年度執行部案と会員名簿(亀山/野上)
    • 4号. 令和5年度活動計画案(亀山/野上)
    • 5号. 令和5年度事業収支予算案(亀山)
    • 6号. 規約改定案(野上)
    • 7号. 備品購入予定(LEDランプ)
    • その他、初心者講座予定(県南生涯学習センター 6月~8月)
  4. 閉会の言葉        (齋藤副会長)
鑑賞会/解説
 
13:00〜15:30
本部所蔵刀三本入札鑑定を行います。
(刀装具の鑑賞も行います)
16:00
解散

お疲れさまでした。令和2~4年度はコロナウイルスの影響で定例会の縮小や懇親会の中止などが3年間続き参加数減少や他支部への参加ができない状況が続きました。この令和5年度はようやくコロナウイルスの収束が考えられるため定例会の充実を図りたいと考えています。
今年度は支部発足から11年目でもあり、初心に帰り刀剣鑑定に必要な基礎項目の再考を踏まえた鑑賞会、鑑定会を行いたいと考えています。
また、茨城県県南生涯学習センター主催初心者講座も予定されています。
引き続き本部蔵刀を使った鑑賞会、鑑定会を通して刀剣鑑定の鑑識眼向上を図ります。また、引き続き”親子で学ぶ日本刀”講座を継続していきたいと考えています。会員皆様の協力、参加をお願いいたします。
また、新規会員獲得の引き続き協力をお願いいたします。

鑑定刀(三本入札)

種類長さ國、時代備考
1号刀助真(金象嵌銘)二尺三寸八分備前、鎌倉中期
メモ助真は福岡一文字助房系で福岡一文字中最も豪壮華美な作柄となり身幅広く重ねも厚く切先も延び気味のがっちりした太刀姿に備前伝の匂い本位の大丁子乱れに重花丁子乱れ刃文を焼きます。執権北条時頼(5代)に召され備前三郎国宗や山城國粟田口国綱らと鎌倉に下向して相州鍜冶の先駆けになったと伝えられ古来鎌倉一文字と呼ばれている。
この助真は旧犬山藩成瀬隼人正所持である。
2号刀無銘(極め、青江)二尺三寸一分備中、南北朝初期
メモ体配から鎌倉末から南北朝期の大太刀の磨り上げが考えられ、板目に杢目が交り青黒い地鉄に所謂縮緬肌が見られ
映りが見られる事、また、逆足や帽子から青江に見る事が出来ます。
3号刀短刀備前長船倫光 康安元年七月日八寸二分五厘備前、南北朝中期
メモ身幅やや広く、寸が延び、重ね薄めに反りが少しつく体配から南北朝時代の延文貞治頃の時代が考えられ角互の目、互の目刃文、映りが出ている事から南北朝初期の備前刀工が考えられます。景光の角互の目主体の刃文ではないことから兼光か兼光一門に見ることができます。
4号刀短刀政清 応安元十二八九寸四分四厘備後三原、南北朝中期重要刀剣
メモ備後三原に大和高野山、東寺など社寺の荘園があった関係で大和伝の鍛冶集団がおり古三原正家は手搔系に属し南北朝から末古刀期の刀工集団。大和伝ですが微妙に作り込みの違いや白け映りなどから大和伝に属する三原が考えられます(備前、備中の影響あり)。今回の短刀は延文、貞治の姿に大和気質がみられるものの白け映りがあり大和正統ではない古三原物とみてほしいと思います(政淸は正家門下)。コンプトン博士旧蔵品
5号刀太刀正則 応永三十□年二尺三寸七分出雲、室町初期重要刀剣
メモ備前吉井吉則一門が備前から出雲に移住して雲州吉井と言われている一派があり三代吉則は備前から出雲に移住しています(出雲道永一派)。作柄は備前吉井の刃文や映りが出るなど大変似ています。今回の太刀は小互の目が揃う吉井独特の刃文と映りになります。正則は吉則門。

鑑賞刀

  1. 嘉永七年八月日明珍久太夫紀義重作之 乳割土壇拂切手 山田源蔵 二尺三寸五分半
  2. 武蔵守藤原吉門 馬勿政治入道卜傳七十五才造之 二尺一寸六分
  3. 無銘(城州信国) 二尺三寸八分
土浦亀城刀剣会 第11回総会&第40回定例会
土浦亀城刀剣会 第40回定例会目録
土浦亀城刀剣会 第11回総会
土浦亀城刀剣会 第11回総会
土浦亀城刀剣会 第40回定例会

天章堂講座 第1回日本刀初心者講座(6月~8月)

刀剣の美を愛でる~初めての日本刀~  6/3~8/5 茨城県県南生涯センター

講座内容

  1.  6/3  日本刀を鑑賞するための基礎知識
         ― 種類、鑑賞マナー、手入れ方法
  2.  6/17 日本刀の歴史
         ― 姿の変化、刃文、地鉄
  3.  7/1  日本刀の歴史的経過
         ― 五ケ伝含む古刀、新刀、新々刀
  4.  7/15 刀装と刀装具について
         ― 拵え、鐔、目貫
  5.  8/5  日本刀の鍛錬
         ― 宮下刀匠と郷土刀 - 水戸、土浦
刀剣の美を愛でる①
刀剣の美を愛でる②
刀剣の美を愛でる③

土浦亀城刀剣会 第41回定例会

令和5年7月23日(日) 土浦市生涯学習館

9:30〜12:00
受付、会場設置、鑑賞会
12:30〜15:30
鑑定会(5口、三本入札)、解説、結果発表
      
講師 本部学芸部長 石井 彰様

鑑定刀

種類長さ國、時代備考
1号刀太刀真景二尺六寸一分伯耆、鎌倉初期重要美術品
メモ伯耆大原真守の子、又は門人と言われており踏ん張り強く細身長寸で古雅味が感じられ地鉄は大模様、大板目に杢交じり肌立ち地斑映り立ち
黒味がかります。刃文は小乱れ主調に小互目小湾れ交じり足、葉入る。
古雅味な刀姿に焼き落としがあり(古備前物に焼き落としは無い)大肌模様に黒みがかる地鉄から古伯耆に見る事ができる。
2号刀無銘 青江二尺三寸一分備中、南北朝初期
メモ体配から鎌倉末から南北朝期の大太刀の磨り上げが考えられ、板目に杢目が交り青黒い地鉄に所謂縮緬肌が見られ映りが見られる事、また、
逆足や帽子から青江に見る事が出来ます。
3号刀短刀吉光(藤四郎)七寸二分山城、鎌倉中期
メモ粟田口國吉の門で政宗、郷義弘と共に「三作」の一人。高い気品と風格ある刀姿で美しい梨地肌地鉄に錵本位の中直刃を基本として鎺元に小豆
を4,5個並べた小互目を焼く特徴があります。帽子下郎から上に突き上げ気味で小丸か掃掛風で荒い錵が付く特徴があります。
4号刀奥州仙台住藤原國包 寛文五年三月吉日二尺一寸陸前、江戸初期
メモ長さが二尺一寸で反り浅い姿から慶長から寛文新刀とみられ鎬を高く地鉄は征鍛えでほつれ、打ちのけ、二重刃の特徴から大和保昌伝が顕著である。
刃文は浅い湾れごころとなり帽子は小丸に返る。
初代國包との違いは初代の帽子は大和保昌伝の掃き掛けて焼き詰めた帽子が多いです。
5号刀坂倉言之進照包 延宝八年二月吉日二尺四寸六分摂津、江戸初期重要刀剣
メモ寛文新刀の姿に大阪焼き出しがあり刃文は濤らん乱れの刃文から大阪新刀刀工が考えられる。又棟の卸が急で横手下に互の目が三つ連れていて
矢筈風の刃文など言之進の特徴が顕著である。
美濃出身で手掻系初代越後守包貞門人、二代目越後守同人助広写し濤らん乱れ刃文の名手。助広との違いは矢筈刃や箱刃状の刃文が混じり鎬や
地肌に柾目が現れます。

鑑賞刀

  1. 刀:無銘(三原、千手院)
  2. 脇差:無銘(古青江)
  3. 短刀:宇田国光、備前康光
土浦亀城刀剣会 第41回定例会
土浦亀城刀剣会 第41回定例会目録
土浦亀城刀剣会 第41回総会
土浦亀城刀剣会 第41回総会

”親子で学ぶ日本刀” 第5回小刀制作教室

令和5年11月19日(日) 筑波鍛刀場

第5回小刀制作教室
第5回小刀制作教室2
第5回小刀制作教室3
第5回小刀制作教室4

日本美術刀剣保存協会 第3回全国大会

令和5年11月25日(土)~11月26日(日) 第一ホテル両国&刀剣博物館

第3回全国大会
第3回全国大会2












土浦亀城刀剣会 第42回定例会

令和5年12月10日(日) ”第14回 胤光忌 心慶胤光を偲ぶ”

9:30〜9:50
胤光墓々参(神龍寺)
10:00〜11:55
刀剣、刀装具鑑賞会(ゑびすや)
12:00〜14:30
懇親会(ゑびすや)

刀剣の部 心慶胤光

種類長さ
短刀心慶胤光
安政七年二月日(花押)
八寸八分
短刀心慶胤光
万延元年八月日
八寸九分
心慶胤光
慶応二年二月日
二尺四寸三分
心慶胤光造
彫(表)倶利迦羅(裏)梵字、護摩箸、爪
二尺四寸七分
心慶胤光造
文久三年二月日 題目と梵字彫
二尺三寸二分

刀剣の部 心慶胤光関係

種類長さ
和州包永末葉河内守包定二尺四寸九分
韮山住人平胤長二尺五寸九分

刀剣の部 その他

種類長さ
短刀兼法九寸一分
脇差来国綱一尺七寸五分
脇差関善定家近則一尺一寸六分
吉原国家
 皇紀二六0一年
二尺三寸八分

注記

心慶胤光:須藤栄吉 天保三年(1832)四月十四日生 明治三十四年(1901)十二月十一日没、歿後121年 墓は土浦市内 神龍寺内、大慶直胤の門人で土浦藩々工長尾家を再興して土浦藩工となる。

  包定:大和手掻末裔で京、江戸で鍛刀し延宝頃土浦藩土屋家の藩工となる。槍の名手で作刀は少ない。

平 胤長:小駒惣太、大慶直胤門、江川太郎左衛門英龍の抱工。墓は太郎左衛門の菩提寺でもある伊豆韮山金谷本立寺にある。

来 国綱:江戸初期東条庄高田郷(現茨城県稲敷市)の刀工,水戸藩成立初期に抱工になったと言われており、水戸藩支藩守山藩の庇護を受けていたといわれる。作刀は少ない。

  近則:美濃善定兼吉後裔、卜伝五代目川村勘三郎の養子となり大慶直胤が助川城駐鎚時に門下となり後に水戸藩工。

吉原国家:現代刀匠。昭和20年生まれ。笠間一貫斎の門下。無鑑査。

土浦亀城刀剣会 第42回定例会
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